ソーダストリームでウィルキンソン風の強炭酸は作れる?コストや味を徹底比較!

炭酸水

「自宅で手軽においしい炭酸水が飲みたい」「ペットボトルのゴミを減らしたい」そんな思いから、家庭用炭酸水メーカーのソーダストリームが気になっている方も多いのではないでしょうか。特に、市販の炭酸水の中でも人気の「ウィルキンソン」のような、ガツンとくる強炭酸が好きなら、ソーダストリームで同じような刺激を再現できるのかは重要なポイントですよね。

この記事では、ソーダストリームでウィルキンソン級の強炭酸を作ることは可能なのか、そして気になるコストや味の再現性について、市販のペットボトルと比較しながら詳しく解説していきます。ソーダストリームの導入を検討している方はもちろん、すでに持っているけれど、もっと炭酸を強くしたいと感じている方も、ぜひ参考にしてください。

ソーダストリームでウィルキンソン級の強炭酸は作れる?

結論から言うと、ソーダストリームでウィルキンソンと同等、あるいはそれ以上の強炭酸水を作ることは可能です。

ただし、ただボタンを押すだけでは、期待通りの強さにならないこともあります。ここでは、ソーダストリームの炭酸の仕組みを理解し、ウィルキンソンのような刺激的な炭酸水を作るためのコツをご紹介します。

ソーダストリームの炭酸の強さの仕組み

ソーダストリームは、本体にセットしたガスシリンダーから水に二酸化炭素(炭酸ガス)を直接注入することで炭酸水を作ります。 炭酸の強さは、この炭酸ガスを注入する回数や時間によって調整できます。

手動モデルの場合はボタンを押す回数や長さで、電動モデルの場合は設定された強度レベル(弱・中・強など)で好みの炭酸の強さにすることが可能です。 つまり、ユーザー自身が炭酸の強さをコントロールできるのが、ソーダストリームの大きな特徴なのです。

ウィルキンソンの炭酸の強さとの比較

市販の強炭酸水の代表格であるウィルキンソンの炭酸強度は、炭酸ガスの量を表すガスボリューム(GV)という単位で3.62GVとされています。 これは、市販の炭酸水の中でもトップクラスの強さです。

一方、ソーダストリームは、作り方次第でこの数値を超える強炭酸水を作ることが可能です。 実際に、ソーダストリームの「TERRA(テラ)」というモデルでは、3.72GVという数値を記録した検証結果もあります。 つまり、適切な方法で炭酸を注入すれば、ウィルキンソンに負けない、あるいはそれ以上の刺激的な炭酸水を楽しめるポテンシャルを秘めているのです。

強炭酸を作るためのコツと裏技

ソーダストリームでウィルキンソンのようなバチバチの強炭酸を作るには、いくつかの重要なコツがあります。これらは公式マニュアルには書かれていないこともありますが、実践することで炭酸の強さが格段に変わります。

最も重要なポイントは、水をキンキンに冷やすことです。 炭酸ガスは、水の温度が低いほど溶け込みやすくなる性質があります。そのため、常温の水よりも冷蔵庫でしっかりと冷やした水、できればボトルに氷を入れてさらに温度を下げた水を使うと、より多くの炭酸ガスが水に溶け込み、強炭酸になります。

具体的な手順は以下の通りです。

1. 水をしっかり冷やす:専用ボトルに水を入れ、冷蔵庫で一晩以上冷やしておきましょう。
2. 氷を追加する(任意):さらに冷やすために、水を入れたボトルに氷を2〜3個加えるのも効果的です。
3. 炭酸を多めに注入する:手動モデルの場合、通常よりも多い3〜5回程度、1回1秒を目安にボタンをプッシュします。 「ブーッ」という音が鳴るまでしっかり押すのがポイントです。
4. ガス注入後に振る:ガスを注入した直後、ボトルを本体にセットしたままゆっくりと上下に振ることで、炭酸ガスが水に馴染みやすくなります。 この工程を数回繰り返すと、さらに炭酸が強くなります。

これらのコツを実践すれば、市販の強炭酸水に満足できない方でも納得のいく、刺激的な一杯が完成するはずです。

コストで比較!ソーダストリーム vs ウィルキンソン

毎日炭酸水を飲む方にとって、コストパフォーマンスは非常に重要な比較ポイントです。ここでは、ソーダストリームを導入した場合の費用と、市販のウィルキンソンを買い続けた場合の費用を具体的にシミュレーションし、どちらが経済的かを検証します。

ソーダストリームの初期費用とランニングコスト

ソーダストリームを始めるには、まず本体とガスシリンダー、専用ボトルがセットになったスターターキットを購入する必要があります。

初期費用:約16,500円~
モデルによって価格は異なりますが、人気のベーシックモデル「TERRA(テラ)」のスターターキットは16,500円(税込)程度です。

ランニングコスト(ガスシリンダー交換費用)
炭酸水を作るためのコストは、主にガスシリンダーの交換費用です。
交換用ガスシリンダー(60L用):1本 2,380円(税込)

このガスシリンダー1本で、約60Lの炭酸水を作ることができます。 これを基に500mlあたりのコストを計算すると、

2,380円 ÷ 60L = 1Lあたり約39.7円
*500mlあたり約20円 となります。

ただし、これは標準的な炭酸の強さの場合です。ウィルキンソンのような強炭酸を作る場合は、ガスを多めに消費するため、500mlあたりのコストは約47円程度になるという試算もあります。 それでも市販品に比べると割安です。

ウィルキンソン(ペットボトル)の年間コストシミュレーション

次に、ウィルキンソンのペットボトル(500ml)を毎日1本購入し続けた場合のコストを計算してみましょう。店舗やセールによって価格は変動しますが、ここでは1本あたりの価格を比較的安価な88円(税込)と仮定して計算します。

期間 消費本数 合計コスト
1ヶ月(30日) 30本 2,640円
1年間(365日) 365本 32,120円

毎日1本飲むだけで、年間で3万円以上の出費になることがわかります。ハイボールなどで1日に複数本消費する場合は、さらにコストがかさみます。

長期的に見てどちらがお得?損益分岐点は?

ソーダストリームは初期費用がかかりますが、ランニングコストが安いため、長く使えば使うほどお得になります。 では、どのくらいの期間使えば元が取れるのでしょうか。

【1年間のコスト比較(毎日500mlの強炭酸水を1本飲む場合)】

  • ソーダストリーム
    • 初期費用:16,500円(TERRAスターターキット)
    • ランニングコスト:約47円/本 × 365日 = 17,155円
    • 合計:33,655円
  • ウィルキンソン
    • 購入費用:88円/本 × 365日 = 32,120円

このシミュレーションでは、1年目ではまだウィルキンソンの方がわずかに安いという結果になりました。しかし、2年目以降はソーダストリームのコストはランニングコストの17,155円のみとなるため、その差は歴然です。

1年目合計 2年目合計
ソーダストリーム 33,655円 50,810円
ウィルキンソン 32,120円 64,240円

損益分岐点は、およそ7ヶ月目あたりとされています。 つまり、毎日炭酸水を飲む方であれば、1年以内に初期費用を回収でき、その後は節約につながると言えるでしょう。

味と再現性について|ソーダストリームでウィルキンソンは再現可能?

コストの次に気になるのが「味」ではないでしょうか。ソーダストリームで作った炭酸水とウィルキンソンとでは、味に違いがあるのか、またウィルキンソンのようなキリっとした味わいを再現できるのかについて掘り下げていきます。

ソーダストリーム公式シロップの紹介

ソーダストリームの大きな魅力の一つが、専用のシロップを使って様々なフレーバーソーダを自宅で楽しめる点です。定番のコーラやジンジャーエールから、オレンジ、レモンライムといった柑橘系まで、豊富なラインナップが揃っています。

これらのシロップを使えば、炭酸水に混ぜるだけで簡単にオリジナルの炭酸飲料が完成します。甘さの調整も自由自在なので、市販のジュースは甘すぎると感じる方でも、自分好みのスッキリとした味わいに仕上げることができます。ハイボールやカクテルのベースとしても活用でき、宅飲みの楽しみ方が一層広がります。

ウィルキンソンの味を再現する(かもしれない)非公式な方法

ウィルキンソンには、プレーンな「タンサン」以外に、「レモン」や「グレープフルーツ」などのフレーバー付き商品も人気です。 ソーダストリームでこれらの味を再現したい場合、いくつかの方法が考えられます。

  • 市販のレモン果汁やポーションタイプのフレーバーを加える
    最も手軽なのは、完成した炭酸水に市販のレモン果汁や、かき氷のシロップ、フレーバー付きのポーションなどを加える方法です。少量から試して、自分好みの味のバランスを見つけるのがおすすめです。
  • 自家製フルーツシロップを作る
    少し手間はかかりますが、季節のフルーツを使って自家製のシロップを作るのも楽しい方法です。レモンや生姜、梅などを使えば、無添加で自然な風味のオリジナルソーダが楽しめます。
注意点:ソーダストリームでは、水以外の液体(ジュースやお酒など)に直接炭酸を注入することは故障の原因となるため推奨されていません。 必ず炭酸水を作った後に、シロップや果汁を加えてください。

ユーザーの口コミ|味に関するリアルな声

実際にソーダストリームとウィルキンソンを飲み比べているユーザーの口コミを見てみると、「味にほとんど違いはない」という意見が多く見られます。 水道水で作っても、作りたてであれば美味しく飲めるという声が多数です。

一方で、こんな意見もあります。

  • 炭酸の質が違う:ウィルキンソンの炭酸はきめ細かく上品な刺激なのに対し、ソーダストリームで作る強炭酸は粒が大きく、よりワイルドで荒々しい刺激を感じる、という声があります。 これはどちらが良いというわけではなく、好みが分かれるポイントと言えるでしょう。
  • 元の水が重要:当然ながら、炭酸水の味はベースとなる水の味に左右されます。水道水のカルキ臭が気になる場合は、浄水器を通した水やミネラルウォーターを使うことで、よりクリアでおいしい炭酸水を作ることができます。

結論として、炭酸の強さや水の質を調整することで、ウィルキンソンに近い、あるいは自分にとってそれ以上においしい炭酸水を作ることは十分に可能と言えます。

ソーダストリームのメリット・デメリット

コストや味以外にも、ソーダストリームを生活に取り入れることで得られるメリットや、知っておくべきデメリットが存在します。購入後に「思っていたのと違った」とならないよう、両方の側面をしっかりと確認しておきましょう。

メリット1:ゴミが出ない!環境に優しく買い物の手間も削減

ソーダストリーム最大のメリットの一つは、ペットボトルのゴミが劇的に減ることです。 毎日炭酸水を飲む家庭では、空のペットボトルがかさばり、ゴミ出しの手間も大変です。 ソーダストリームなら、専用ボトルを繰り返し使うため、ゴミが出るのはガスシリンダーを交換する時だけです。

また、重いペットボトルをスーパーやコンビニから運ぶ重労働からも解放されます。 ケース買いしても保管場所に困ることがなくなります。 この「買わなくていい」「捨てなくていい」という手軽さは、想像以上に日々の生活を快適にしてくれます。

メリット2:炭酸の強さを自由に調整できる楽しさ

その日の気分や飲むシーンに合わせて、炭酸の強さを自由にカスタマイズできるのも大きな魅力です。 例えば、お風呂上がりにゴクゴク飲みたい時は微炭酸に、ハイボールを作る時はガツンとくる強炭酸に、といった調整が可能です。

また、家族それぞれで好みの炭酸の強さが違う場合でも、1台あれば全員が満足できます。気の抜けてしまった炭酸飲料に炭酸を”追い足し”して復活させる、といった裏技的な使い方もできます(公式推奨ではありません)。

デメリット・注意点|ガスシリンダーの交換やメンテナンス

ソーダストリームを使い続ける上で、避けて通れないのがガスシリンダーの交換です。 ガスが切れると炭酸水が作れなくなるため、予備のシリンダーを用意しておくか、残量を気にかけながら使う必要があります。

交換は、公式サイトのオンラインショップや、家電量販店、スーパーなどの取扱店舗で行えます。 空のシリンダーと引き換えに新しいものを購入する仕組みで、新規購入よりも安く手に入ります。 しかし、店舗が近くにない場合や、オンラインでの手続きを面倒に感じる方もいるかもしれません。

また、専用ボトルは定期的に洗浄する必要があります。モデルによっては食洗機に対応しているものもありますが、手洗いが必要なボトルもあるため、購入前にお手入れ方法を確認しておくと良いでしょう。

強炭酸好きにおすすめのソーダストリームモデル

ソーダストリームには様々なモデルがあり、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。ここでは、特に「強炭酸を作りたい」という方に注目して、モデル選びのポイントとおすすめの機種をご紹介します。

手動モデルと自動モデルの違い

ソーダストリームのモデルは、大きく分けて「手動モデル」「電動モデル」の2種類があります。

  • 手動モデル(例:TERRA, ART, GAIA)
    • 本体上部のボタンやレバーを自分で押して炭酸を注入するタイプ。
    • メリット:電源が不要なため置き場所を選ばない。自分の感覚で炭酸の強さを微調整できる。比較的安価なモデルが多い。
    • デメリット:毎回同じ強さにするには慣れが必要。
  • 電動モデル(例:SOURCE Power, E-TERRA)
    • ボタン一つで設定された強さ(弱・中・強など)の炭酸を自動で注入してくれるタイプ。
    • メリット:いつでも安定した強さの炭酸水が作れる。操作が簡単。
    • デメリット:電源コンセントが必要。手動モデルに比べて価格が高め。
強炭酸を作りたいという目的であれば、自分で限界までガスを注入できる手動モデルの方が向いているという意見が多いです。コストパフォーマンスを重視する方にも手動モデルがおすすめです。

人気モデル「TERRA(テラ)」の特徴

「TERRA(テラ)」は、ソーダストリームの中でも特に人気の高いベーシックな手動モデルです。

  • ワンタッチのボトル着脱:ボトルを回して固定する必要がなく、片手でカチッとはめられる「スナップロック」機能が便利です。
  • ピンクシリンダー対応:ガスシリンダーの交換も、ねじ込み式ではなくワンタッチでセットできる「シリンダークイックコネクト(ピンクシリンダー)」に対応しており、交換の手間が軽減されています。
  • 洗浄のしやすさ:付属の専用ボトルは食洗機で洗えるため、お手入れも簡単です。

シンプルな操作性と、使いやすさを向上させる便利な機能がバランス良く搭載されており、初めてソーダストリームを購入する方や、コストと性能のバランスを重視する方に最適なモデルと言えるでしょう。

最上位モデル「DUO(デュオ)」の魅力

「DUO(デュオ)」は、ソーダストリームのラインナップの中でも機能性に優れた最上位モデルです。

  • ガラス製カラフェ対応:繰り返し使えるプラスチック製の専用ボトルに加え、高級感があり、匂い移りしにくいガラス製のカラフェも使用できます。食卓にそのまま出してもおしゃれなデザインです。
  • 簡単な操作性:テラと同様に、ピンクシリンダー(シリンダークイックコネクト)に対応しており、ボトルのセットもフラスコ内に置くだけなので非常に簡単です。

価格は他のモデルより高めですが、デザイン性や衛生面、使い勝手にこだわりたい方、来客時にもおしゃれに炭酸水を提供したいという方におすすめのモデルです。

まとめ:ソーダストリームとウィルキンソン、あなたに合うのはどっち?

この記事では、「ソーダストリームでウィルキンソンのような強炭酸は作れるのか?」という疑問を軸に、コスト、味、利便性など様々な角度から比較・解説してきました。

ソーダストリームがおすすめな人

  • 毎日1本以上、炭酸水を飲むヘビーユーザー
  • ウィルキンソン以上の強炭酸や、自分好みの炭酸の強さを追求したい人
  • ペットボトルのゴミを減らしたい、環境への配慮をしたい人
  • 買い物やゴミ出しの手間を省きたい人
  • 様々なフレーバーの炭酸飲料を自宅で楽しみたい人

ウィルキンソン(市販の炭酸水)がおすすめな人

  • 炭酸水を飲む頻度が低い、たまにしか飲まない人
  • 初期投資をかけずに、気軽に炭酸水を楽しみたい人
  • 炭酸水を作る手間や、ガスシリンダーの交換を面倒だと感じる人
  • キッチンにソーダストリームを置くスペースがない人

ソーダストリームは、コツさえ掴めばウィルキンソンに負けない、あるいはそれ以上の強炭酸を、優れたコストパフォーマンスで楽しむことができる魅力的な製品です。 ゴミ削減や買い物の手間削減といったメリットも大きく、炭酸水を飲む習慣がある方にとっては、日々の生活をより豊かで快適にしてくれるでしょう。

ご自身のライフスタイルや炭酸水の消費量を考慮して、最適な炭酸水ライフを選んでみてください。

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