自宅で手軽にできたての炭酸水が楽しめるソーダストリーム。愛用している方も多いのではないでしょうか。しかし、使っているうちに「あれ、炭酸が弱くなったかも?」「もしかしてガスがもう無いの?」と、ガスシリンダーの交換時期に悩むことはありませんか。
特に、まだガスが残っているのに交換してしまうのはもったいないですよね。実は、ガスシリンダーの交換目安を知る簡単な方法があるんです。その一つが「重さ」を測ること。この記事では、ソーダストリームのガスシリンダーの交換目安を重さで判断する方法をはじめ、音や見た目でわかるガス切れのサイン、ガスシリンダーの種類や長持ちさせるコツまで、交換に関するあらゆる情報を網羅的に、そして、やさしく解説していきます。
この記事を読めば、もうガスシリンダーの交換で迷うことはありません。
ソーダストリームのガスシリンダー交換目安は重さでわかる?

満タン時と空の時のガスシリンダーの重さ比較
ソーダストリームのガスシリンダーには、大きく分けて青色の「ねじ込み式」とピンク色の「ワンタッチ式(クイックコネクト)」の2種類があります。 まずは、それぞれの満タン時と空の時の重さの目安を知っておきましょう。
一般的に販売されている60Lのガスシリンダーには、約410gの炭酸ガスが充填されています。 このガスの重さが減っていくことで、残量を確認できるという仕組みです。
| 種類 | 満タン時の重さ(目安) | 中のガスの重さ | 空の時の重さ(目安) |
|---|---|---|---|
| 青色シリンダー | 約1,150g~1,200g | 約410g | 約740g~790g |
| ピンクシリンダー | 約1,163g | 約410g | 約753g |
空の状態の重さ、つまり約750g~800gに近づいてきたら交換時期が近いサインです。
ただし、これらの数値はあくまで目安です。シリンダー本体の個体差によって多少の誤差が生じるため、ご自宅のシリンダーで一度、新品の時と完全に空になった時の重さを測っておくと、より正確な交換目安を知ることができます。
重さで残量を確認する具体的な方法
ガスシリンダーの重さを測るには、キッチンスケール(料理用のはかり)を使うのが最も手軽で正確です。デジタル式のキッチンスケールなら、1g単位で測定できるものが多いため、細かい残量の変化も把握しやすいでしょう。
測定の手順はとても簡単です。
- ソーダストリーム本体からガスシリンダーを取り外します。
- キッチンスケールにガスシリンダーを垂直に立てて置きます。
- 表示された重さを記録します。
例えば、新品の時の重さが1,180gだった場合、ガスの重さは410gなので、空の時の重さは770gとなります。現在の重さが870gであれば、残りのガスは100g、つまり約4分の1残っていると判断できます。このように、「現在の重さ – 空の時の重さ」で、おおよそのガス残量を計算することが可能です。
毎回測るのが面倒な場合は、炭酸が弱くなったと感じたタイミングで一度測ってみて、「あと少しでなくなりそうだな」という感覚を掴むのも良い方法です。
重さを測る際の注意点
重さで残量を確認する方法は非常に有効ですが、いくつか注意点があります。まず、前述の通り、ガスシリンダー本体には個体差があるため、インターネット上の情報や取扱説明書の数値を鵜呑みにせず、一度ご自身のシリンダーの重さを基準にすることが大切です。
また、測定する際は、必ずガスシリンダーをソーダストリーム本体から安全に取り外してから行ってください。取り付けたまま無理に測ろうとすると、本体やスケールの故障の原因になりかねません。
さらに、この方法は手間がかかるというデメリットもあります。 そのため、もっと手軽に交換時期を知りたいという方は、次にご紹介する「重さ以外の交換サイン」を参考にしてみてください。日々の使用感の変化に気を配ることで、重さを測らなくても交換時期を予測できるようになります。
重さ以外でわかる!ガスシリンダー交換のサイン
重さを測るのが一番確実ですが、毎回の手間を考えると少し面倒に感じるかもしれません。ご安心ください。ソーダストリームは、ガスが少なくなってくると様々なサインを出してくれます。 日常的に使っている中で「いつもと違うな?」と感じたら、それは交換時期が近づいている合図かもしれません。
炭酸の弱さや作りにくさ
最も分かりやすいサインは、炭酸の弱さです。 いつもと同じ回数ボタンを押しているのに、出来上がった炭酸水がピリッとしない、気の抜けたような味に感じたら、ガスが残り少なくなっている可能性が高いです。
例えば、普段は2回のプッシュで満足のいく強炭酸が作れていたのに、3回、4回と押さないと同じような刺激が得られなくなった場合、それはガスの圧力が弱まっている証拠です。
また、炭酸水を作るのにいつもより時間がかかるようになったと感じるのも、交換のサインの一つです。 ガスが十分にある時は、短いプッシュでも勢いよく炭酸が注入されますが、残量が少なくなるとガスの出る勢いが弱まり、水に炭酸が溶け込むのに時間がかかるようになります。このような変化を感じたら、そろそろ新しいガスシリンダーの準備を始めると良いでしょう。
ボタンを押した時の音の変化
ソーダストリームを使っていると、炭酸を注入する際に「ブーッ」という音が鳴りますよね。この音の変化も交換時期を知るための重要な手がかりです。
ガスが十分に入っている新品のシリンダーを使うと、ボタンを押した際に力強く、はっきりとした音がします。しかし、ガスが減ってくると、この音がだんだん小さく、弱々しくなっていきます。 そして、ガスがほとんどなくなると、何度ボタンを押しても「シュー」という空気が抜けるような音しか聞こえなくなり、特徴的な「ブーッ」という音が全く鳴らなくなります。
この音の変化は、日頃から意識していないと気づきにくいかもしれません。新品のガスシリンダーに交換した際に、一度その音をよく覚えておくことをお勧めします。 そうすることで、音が小さくなってきた変化に気づきやすくなり、突然ガスが切れてしまう事態を防ぐことができます。
作れる炭酸水の量が減ってきた
ソーダストリームのガスシリンダーは、1本で約60Lの炭酸水が作れるとされています。 これを500mlのペットボトルに換算すると約120本分です。
毎日どれくらいの量の炭酸水を作っているかを把握しておけば、おおよその交換時期を予測することができます。
例えば、毎日1Lの炭酸水を作るご家庭であれば、約60日(約2ヶ月)で1本のガスシリンダーを使い切る計算になります。 もちろん、これは標準的な炭酸の強さで作った場合の目安です。強炭酸が好きな方は、ガスを多く消費するため、これよりも早く交換時期が来ます。 実際に強炭酸で作り続けた場合、1Lボトル約40本分でガスが切れたという実験結果もあります。
「最近交換したばかりなのにもう無くなった?」と感じることがあれば、一度、自分がどれくらいの頻度と強さで炭酸水を作っているかを振り返ってみましょう。使用パターンを把握することで、「そろそろ2ヶ月経つから、次のシリンダーを用意しておこう」といった計画的な準備が可能になります。
ソーダストリームのガスシリンダー基礎知識

交換の目安がわかったところで、改めてガスシリンダーそのものについて少し詳しく見ていきましょう。ソーダストリームには数種類のマシンがあり、それぞれ対応するガスシリンダーが異なります。 ご自身のマシンに合わないものを選んでしまうと使用できないため、基本的な知識をしっかり押さえておくことが大切です。
ガスシリンダーの種類(青とピンク)の違い
ソーダストリームのガスシリンダーには、主に青色とピンク色の2種類が存在します。 この2つの最大の違いは、マシンへの取り付け方法です。
従来からあるタイプで、本体にくるくるとねじ込んでセットします。
対応機種例: SOURCE(ソース)、Spirit(スピリット)、Genesis(ジェネシス)シリーズなど
新しいモデルに採用されているタイプで、レバー操作でワンタッチで簡単に着脱が可能です。
対応機種例: TERRA(テラ)、DUO(デュオ)、ART(アート)、GAIA(ガイア)など
この2つのシリンダーに互換性はないため、必ずご自身のソーダストリームの機種に対応したものを選ぶ必要があります。 もしマシンを買い替えて対応シリンダーが青色からピンク色に変わった場合でも、使用済みの青色シリンダーを返却してピンク色シリンダーと交換用の価格で交換することが可能です。
1本でどれくらいの炭酸水が作れる?
公式には、60Lのガスシリンダー1本で約60Lの炭酸水が作れるとされています。 これは500mlのペットボトルに換算すると約120本分に相当し、コストパフォーマンスの高さがうかがえます。
ただし、この「60L」という数字は、あくまでメーカーが推奨する標準的な炭酸の強さで作成した場合の目安です。 実際には、以下の要因によって作れる量は大きく変動します。
炭酸の強さの好み: 当然ながら、シュワシュワ感が強い「強炭酸」を好む方は、ガスを注入するボタンを押す回数や時間が長くなるため、ガスの消費量が多くなります。
水温: 水の温度が高いと炭酸ガスが溶け込みにくく、同じ強さの炭酸を作るのにより多くのガスが必要になります。
ボトルのサイズ: 1Lボトルで一度に作るよりも、500mlボトルで2回に分けて作るほうが、ガスが効率的に注入されやすいと言われています。
毎日強炭酸のハイボールを楽しむ方と、お料理に微炭酸水を使う方とでは、1本のシリンダーが持つ期間は全く異なります。ご自身のライフスタイルに合わせて、交換のタイミングを見極めることが大切です。
ガスシリンダーの保管方法と注意点
ガスシリンダーは高圧ガスを使用しているため、安全な取り扱いが非常に重要です。以下の点を守って正しく保管・使用してください。
直射日光を避ける: ガスシリンダーは熱に弱いため、直射日光の当たる場所や高温になる場所(火のそば、車内など)には絶対に置かないでください。
40℃以下で保管: 保管場所は、風通しの良い涼しい場所を選びましょう。
横にしない: ガスシリンダーは必ず垂直に立てて保管・使用してください。
衝撃を与えない: 落としたり、強い衝撃を与えたりしないよう、取り扱いには十分注意しましょう。
改造しない: バルブなどを自分で分解・改造することは大変危険ですので絶対におやめください。
そして最も重要な注意点は、使用済みのガスシリンダーは、自治体のごみとして廃棄することはできないという点です。 ガスシリンダーの所有権はソーダストリーム社にあり、私たちはガスを購入して使用しているという形になります。 そのため、空になったシリンダーは必ず、次に紹介する方法でソーダストリーム社に返却・交換する必要があります。
ガスシリンダーの交換方法と場所
ガスがなくなった後のシリンダーは、ごみとして捨てることはできません。 新しいガスが充填されたシリンダーと交換する形で利用を継続します。交換方法は大きく分けて「取扱店舗での直接交換」と「オンラインでの交換」の2通りがあり、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
簡単!ガスシリンダーの取り付け・取り外し手順
まずは基本的なシリンダーの交換手順です。ここでは、主流となっているピンクシリンダー(クイックコネクト)を例に説明します。青色のねじ込み式も基本的な流れは同じです。
【取り外し】
1. ソーダストリーム本体の背面カバーを開けます。
2. シリンダーホルダーのピンク色のレバーを上に引き上げます。
3. ガスシリンダーが少し持ち上がるので、そのまままっすぐ手前に引き出して取り外します。
【取り付け】
1. 新しいガスシリンダーの保護フィルムとキャップを取り外します。
2. 背面カバーを開け、シリンダーホルダーのピンク色のレバーを上に引き上げます。
3. ガスシリンダーの底を本体の所定の位置に置き、シリンダー上部をホルダーにカチッと音がするまで押し込みます。
4. ピンク色のレバーを下に押し下げて、シリンダーを固定します。
5. 背面カバーを元に戻して完了です。
作業はとても簡単で、慣れれば1分もかからずに行えます。交換の際は、必ず平らで安定した場所で作業するようにしましょう。
どこで交換できる?取扱店舗一覧
空になったガスシリンダーは、お近くのソーダストリーム取扱店舗に持ち込むことで、新しいシリンダーと交換することができます。
家電量販店: ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ケーズデンキ、ヤマダデンキなど
スーパー・大型店: イオン、コストコ、イトーヨーカドーなど
*雑貨店・百貨店: ロフト、東急ハンズ、百貨店のキッチン用品売り場など
店舗交換の最大のメリットは、その場ですぐに新しいシリンダーを手に入れられることです。 送料もかからず、1本から気軽に交換できるため、「急にガスが切れてしまった!」という時にも安心です。 お買い物のついでに立ち寄れる手軽さも魅力ですね。各店舗のサービスカウンターやレジで「ソーダストリームのガスシリンダーを交換したい」と伝え、空のシリンダーを渡せば、充填済みのものと交換購入できます。
オンラインでの交換サービス利用法
近くに取扱店舗がない方や、店舗に足を運ぶ時間がない方には、オンラインでの交換サービスが便利です。
- 公式サイト: ソーダストリームの公式サイトでは、交換用のガスシリンダーを注文できます。 新しいシリンダーが自宅に届いた際に、配送業者が同時に空のシリンダーを回収してくれるため、返送の手間がかかりません。 一度に2本以上交換すると送料がお得になる「お得便」などのサービスもあります。
- Amazonや楽天市場: Amazonや楽天市場のソーダストリーム公式ショップでも交換用のガスシリンダーを購入できます。 こちらも公式サイトと同様に、商品到着時に空のシリンダーを配送業者に渡すだけで交換が完了します。 普段から利用している通販サイトのポイントを貯めたり使ったりできるのがメリットです。
オンラインでの交換は、自宅にいながらすべて完結するのが最大の利点です。ただし、注文してから届くまでに数日かかるため、ガスが完全になくなる前に、予備のシリンダーを1本用意しておくと、炭酸水が作れない期間が発生せず、より快適にソーダストリームを使い続けることができます。
もっとお得に!ガスシリンダーを長持ちさせるコツ
ガスシリンダーは消耗品だからこそ、少しでも長く、大切に使いたいものですよね。実は、日々の使い方を少し工夫するだけで、ガスの消費を抑え、1本のシリンダーでより多くの炭酸水を作ることが可能になります。ここでは、誰でも簡単に実践できる節約術をご紹介します。
適切な水温で炭酸を注入する
炭酸ガスは、冷たい水によく溶け込む性質があります。 逆に、常温の水やぬるい水に炭酸を注入しようとすると、ガスがうまく溶け込まず、多くのガスがボトル内の空気中に逃げてしまいます。その結果、しっかりとした炭酸水を作るために、通常よりも多くのガスを消費してしまうのです。
炭酸水を作る際は、あらかじめ冷蔵庫でしっかりと冷やした水を使用することを徹底しましょう。 これだけでガスの溶け込み効率が格段に上がり、少ないプッシュ回数でも強い炭酸を作ることができ、結果的にガスの節約に繋がります。ボトルに水を入れて、そのまま冷蔵庫で冷やしておく習慣をつけると、飲みたい時にすぐに冷たい炭酸水が作れて一石二鳥です。一部では、ガスシリンダー自体も冷やしておくとガスの出が良くなるという意見もあります。
ボタンの押し方を工夫する
炭酸を注入する際のボタンの押し方にも、実はコツがあります。ただ長く押し続けるよりも、効率的な方法があるのです。
おすすめは、「短く、数回に分けて押す」方法です。例えば、「1秒押して離す」という動作を2~3回繰り返すように注入します。一度に長くガスを出し続けると、水に溶けきれないガスがそのまま抜けてしまいがちですが、短いプッシュを繰り返すことで、ガスが水に馴染む時間を与え、効率よく炭酸を溶け込ませることができます。
また、強炭酸が好きな方も、一度に5回も6回もプッシュするのではなく、まずは2~3回プッシュして炭酸水を作り、一度キャップを閉めてボトルを軽く振ってガスを水に馴染ませてから、飲み心地を確認してみてください。もし物足りなければ、そこから1回追加でプッシュするなど、微調整するのがおすすめです。この一手間が、無駄なガスの消費を抑えることに繋がります。
500mlボトルを有効活用する
ソーダストリームには、標準で1Lのボトルが付属していることが多いですが、別売りの500mlボトルを活用するのも、ガスを長持ちさせる有効な手段の一つです。
1Lのボトルで炭酸水を作っても、一度に飲みきれずに時間が経つと炭酸が抜けてしまい、再度ガスを注入し直した経験はありませんか?これはガスの無駄遣いになってしまいます。
その点、500mlの飲み切りサイズであれば、常に新鮮で炭酸が強い状態のまま楽しむことができます。
また、ボトル内の水面から上部の空間が少ないほど、ガスの注入効率が上がると言われています。同じ1Lの炭酸水を作る場合でも、1Lボトルで1回作るよりも、500mlボトルで2回に分けて作る方が、結果的にガスの消費量が少なく済むことがあります。 ライフスタイルに合わせて、小さいボトルを上手に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ:ソーダストリーム ガスシリンダーの交換目安は重さとサインで見極めよう

今回は、ソーダストリームのガスシリンダーの交換目安について、重さでの確認方法を中心に、様々な角度から詳しく解説しました。
この記事の要点をまとめます。
- 最も確実な交換目安は「重さ」: 空のシリンダーは約750g~800g。 キッチンスケールで測り、この重さに近づいたら交換の準備をしましょう。
- 重さ以外のサインも見逃さない: 「炭酸が弱くなる」、「注入音が小さくなる」、「ボタンが戻りにくくなる」 といった変化は、ガス切れが近い合図です。
- シリンダーは2種類: お使いの機種に合った「青(ねじ込み式)」か「ピンク(ワンタッチ式)」を選びましょう。
- 交換は店舗かオンラインで: 空シリンダーは捨てずに、家電量販店などの取扱店や、公式サイト・Amazonなどのオンラインサービスで交換購入します。
- 長持ちのコツ: 「水をしっかり冷やす」、「短いプッシュを心がける」など、少しの工夫でガスを節約できます。
これらの知識があれば、もうガスシリンダーの交換で迷うことはありません。ガスを無駄なく最後まで使い切り、日々の炭酸水ライフをより一層快適で経済的なものにしてください。


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