自宅で手軽にできたての炭酸水が楽しめる炭酸水メーカー。ペットボトルごみが減らせて、いつでも好きな強さの炭酸水が飲めると人気が高まっています。その中でも特に有名なのが「ソーダストリーム」と「ドリンクメイト」の2大ブランドです。「ソーダストリームとドリンクメイト、比較するとどう違うの?」「結局どっちを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つのブランド、似ているようでいて決定的な違いがあります。この記事では、機能やコスト、使いやすさなど、さまざまな角度からソーダストリームとドリンクメイトを徹底比較し、あなたがどちらを選ぶべきかの判断材料をわかりやすく解説します。この記事を読めば、きっとあなたのライフスタイルにぴったりの一台が見つかるはずです。
ソーダストリームとドリンクメイトを徹底比較!結局どっちを選べばいいの?

炭酸水メーカーの購入を考えたとき、多くの人が候補にあげるのが「ソーダストリーム」と「ドリンクメイト」ではないでしょうか。どちらも人気のブランドですが、それぞれに異なる特徴があり、どちらを選ぶかによって炭酸ライフの楽しみ方が大きく変わってきます。まずは、この2つのブランドがどのようなものなのか、基本情報から見ていきましょう。そして、両者の最大の違いについても詳しく解説します。
基本情報の比較(ブランド・特徴)
ソーダストリームは、世界No.1の炭酸水ブランドとして知られ、スタイリッシュなデザインのモデルが豊富なのが特徴です。 コンセプトは「家庭で手軽に炭酸水を楽しめる」ことで、操作がシンプルで誰でも簡単に使えるモデルが多く揃っています。 一方、ドリンクメイトは「水以外にも炭酸を注入できる」ことを最大の特長としており、ジュースやお酒など、さまざまな飲み物でオリジナルの炭酸飲料を作りたいというニーズに応えるブランドです。
ドリンクメイト: いろいろな飲み物を炭酸にしたい人向け。アレンジの幅広さが魅力。
このように、基本的なコンセプトが異なるため、どちらが良いかは個人のライフスタイルや炭酸水メーカーに何を求めるかによって変わってきます。
一目でわかる比較表
ソーダストリームとドリンクメイトの主な違いを以下の表にまとめました。どちらのブランドが自分の希望に近いか、チェックしてみてください。
| 比較項目 | ソーダストリーム | ドリンクメイト |
|---|---|---|
| 対応飲料 | 水のみ(公式推奨) | 水、ジュース、お酒など(一部モデルを除く) |
| 炭酸の強さ | 最大 約5気圧と強力 | 最大 約4.5気圧 |
| 操作性 | シンプルで簡単。電動モデルもあり | やや手順が多いが、自由度が高い |
| ガス抜き | 自動のモデルが多い | 手動で行うモデルが多い |
| デザイン | スタイリッシュで種類が豊富 | シンプルで機能的なデザイン |
| コスト(500mlあたり) | 約20円~ | 約13円~(マグナムガスシリンダー使用時) |
| ガスシリンダー | 25L、60L | 60L、142L(マグナム) |
最大の違いは「水以外に炭酸を注入できるか」
ソーダストリームとドリンクメイトの最も大きな違いは、炭酸を注入できる飲み物の種類です。
ソーダストリームは、基本的に水専用です。 公式では水以外の飲料への使用を推奨していません。これは、糖分などが含まれる液体に炭酸を注入すると、吹きこぼれや機械の故障、雑菌の繁殖につながるリスクがあるためです。炭酸飲料を楽しみたい場合は、まず炭酸水を作り、そこに専用のシロップを混ぜて作ります。
一方、ドリンクメイトは水だけでなく、ジュースやお茶、スポーツドリンク、ワインなど、さまざまな飲み物に直接炭酸を注入できるのが最大の魅力です。 これは、炭酸を注入するノズル部分(インフューザー)が取り外して丸洗いできる構造になっているため、衛生的に保ちやすいからです。
「気の抜けたビールを復活させたい」「白ワインでスパークリングワインを作りたい」「オレンジジュースを炭酸で割って楽しみたい」といった、幅広いアレンジを楽しみたい方にはドリンクメイトが非常に魅力的です。ただし、糖分や果肉の多い飲み物は泡が立ちやすく吹きこぼれる可能性があるため、最初は少量から試すなどの注意が必要です。
機能で比較!ソーダストリームとドリンクメイトの違い
ソーダストリームとドリンクメイトは、作れる飲み物の種類以外にも、機能面でいくつかの違いがあります。炭酸の強さの調整方法や、電源が必要かどうかなど、日々の使い勝手に関わる部分を詳しく見ていきましょう。これらの違いを理解することで、より自分の使い方に合ったモデルを選ぶことができます。
炭酸注入できる飲み物の種類
前述の通り、これが両者の最大の違いです。
- ソーダストリーム: 水専用です。 炭酸水を作った後に、別売りのフレーバーシロップを加えてソーダを作る楽しみ方があります。
- ドリンクメイト: 水、ジュース、ワイン、日本酒、お茶など、炭酸の入っていないほとんどの飲料に対応しています(一部水専用モデルあり)。 これにより、家庭で手軽にオリジナルスパークリングドリンクを作ることが可能です。気の抜けた炭酸飲料の炭酸を復活させることもできます。
ただし、果肉入りのジュースや粘度の高い飲み物は、ノズルの詰まりの原因になる可能性があるため避けたほうが良いでしょう。
### 炭酸の強さ設定の自由度
炭酸の強さを自分好みに調整できるのは、炭酸水メーカーの大きなメリットの一つです。両ブランドとも炭酸の強さを調整できますが、その方法や強さに違いがあります。
ソーダストリーム: 最大で約5気圧の炭酸注入が可能で、市販の強炭酸水を超える刺激的な炭酸水を作ることができます。 調整方法は、手動モデルの場合はボタンやレバーを押す回数で、電動モデルの場合はボタン一つで弱・中・強のように段階的に設定できます。 操作が直感的で、毎回同じ強さを再現しやすいのが特徴です。
ドリンクメイト: 最大約4.5気圧とされています。 ソーダストリームに比べるとわずかに数値は低いですが、十分に強い炭酸を作ることができます。調整は、ボタンを長押しする時間で微調整するモデルが多いです。 自分の感覚で細かく調整できるため、飲み物に合わせて最適な炭酸の強さを見つけたい方に向いています。
### 電源の要否と設置場所の自由度
炭酸水メーカーをどこに置いて使うかは、意外と重要なポイントです。電源の有無は設置場所の自由度に直結します。
ソーダストリーム: ほとんどのモデルが電源不要の手動式です。 そのため、キッチンカウンターやダイニングテーブル、あるいは屋外でのバーベキューなど、コンセントの場所を気にせずどこでも使えます。 一部の最上位モデルには、ボタン一つで自動で炭酸を注入してくれる電動式もあり、こちらは電源が必要です。
ドリンクメイト: こちらもほとんどのモデルが電源不要です。 そのため、ソーダストリーム同様、好きな場所に置いて手軽に使えます。一部の最新モデルには、ガス残量を表示したり充電したりする機能を持つものもありますが、基本的な炭酸注入機能は電源なしで動作します。
どちらのブランドも基本的には電源不要で使えるため、設置場所の自由度は高いと言えます。手軽さを追求するなら電動のソーダストリーム、どこでも自由に、かつ細かな調整を楽しみたいなら手動式のモデルがおすすめです。
コストパフォーマンスを比較!本体価格とランニングコスト

炭酸水メーカーを導入する上で、気になるのがコストの問題です。最初に必要となる「初期費用(本体価格)」と、使い続ける上で発生する「ランニングコスト(ガスシリンダー代など)」の両面から比較してみましょう。長く使えば使うほど、ペットボトルの炭酸水を買うよりもお得になりますが、どちらのブランドがより経済的なのでしょうか。
初期費用となる本体価格の比較
本体価格は、モデルの機能やデザインによって幅があります。
ソーダストリーム: シンプルな手動モデルであれば1万円台前半から購入可能です。 全自動の電動モデルやデザイン性の高いモデルになると、2万円から3万円台になります。 ラインナップが豊富なため、予算に合わせて選びやすいのが特徴です。
ドリンクメイト: こちらもスターターキットが1万円台後半から2万円台前半で販売されています。 水以外の飲料に対応する機能が付加されている分、ソーダストリームの最も安価なモデルよりは少し高めの価格設定になる傾向があります。
継続的にかかるガスシリンダーのコスト比較
ランニングコストで最も大きな割合を占めるのが、炭酸ガスシリンダーの交換費用です。 ここに両ブランドの大きな違いがあります。
- ソーダストリーム: 一般的な60Lのガスシリンダーを使用します。このシリンダー1本で、500mlペットボトル約120本分の炭酸水が作れます。500mlあたりのコストは約20円ほどです。
- ドリンクメイト: 60Lのシリンダーに加え、大容量の142Lマグナムガスシリンダーに対応しているモデルがあるのが最大の特徴です。 このマグナムシリンダーを使えば、500mlあたりの炭酸水コストを約13円まで抑えることができます。
ランニングコストを重視するなら、マグナムガスシリンダーが使えるドリンクメイトの方が圧倒的に有利です。 炭酸水を飲む頻度が高い人ほど、この差は大きくなります。ただし、水以外の飲み物に炭酸を入れる場合は、ガスを多めに消費する傾向があるため注意が必要です。
ボトルの種類と価格、使用期限
炭酸水メーカーには専用のボトルが必要で、これにも使用期限があります。安全に使うためにも定期的な買い替えが必要です。
- ソーダストリーム: 主にPET素材の専用ボトルを使用します。 サイズは500mlや1Lなどがあり、モデルによっては食洗機で洗えるタイプやガラス製のカラフェが使えるタイプもあります。 ボトルの使用期限は、製造から約2年~4年程度です。
- ドリンクメイト: こちらもPET素材のボトルが中心ですが、サイズ展開が豊富です。 ソーダストリーム同様、ボトルの使用期限は約2年です。価格はソーダストリームとほぼ同等か、少し高めの設定になっています。
どちらのブランドもボトルの維持費に大きな差はありません。ただし、ソーダストリームの「DUO(デュオ)」のように、家庭用食洗機で洗えるガラスカラフェとプラスチックボトルの両方が使えるモデルもあり、衛生面や使い勝手を重視する方には魅力的です。
毎日使うからこだわりたい!使いやすさとデザイン
炭酸水メーカーはキッチンに出しっぱなしにすることが多いため、操作のしやすさやデザイン性、お手入れの手間も重要な選択基準になります。毎日ストレスなく使えるか、自分のキッチンのインテリアに馴染むか、といった視点から両ブランドを比較してみましょう。
操作方法の手軽さと安全性
炭酸水を作るまでの工程が簡単であるほど、毎日の習慣にしやすくなります。
- ソーダストリーム: 「シンプルで簡単」な操作性が大きな魅力です。 ボトルをセットしてボタンを押す(またはレバーを引く)だけで炭酸水が完成します。 特にスナップロック機能搭載モデルは、ボトルをひねって固定する必要がなく、片手でカチッとはめるだけで装着できるので非常に手軽です。 ガス抜きも自動で行われるモデルが多く、初心者でも安心して使えます。
- ドリンクメイト: 水以外の飲料に対応するため、少し手順が多くなります。ボトルにインフューザーと呼ばれる蓋を取り付け、本体にセットします。 炭酸注入後には、手動でガス抜きを行う必要があります。 この一手間が、ソーダストリームに比べると少し面倒に感じるかもしれません。しかし、慣れれば問題なく、むしろ自分で調整する楽しさがあると考えることもできます。
本体のサイズ感とデザイン性
キッチン家電はデザインも大切です。インテリアの一部として楽しめるかどうかもチェックしましょう。
- ソーダストリーム: モデル数が豊富で、デザインのバリエーションに富んでいます。 スリムで場所を取らないモデルから、レトロなレバー操作が楽しめるモデル、高級感のある電動モデルまで、キッチンの雰囲気や好みに合わせて選べます。 カラーバリエーションも白や黒の定番色に加え、赤などのアクセントカラーも揃っています。
- ドリンクメイト: ソーダストリームに比べるとモデル数は限られますが、シンプルで機能的なデザインが中心です。 どんなキッチンにも馴染みやすい、すっきりとしたフォルムのモデルが多くなっています。派手さはありませんが、実用性を重視した飽きのこないデザインと言えるでしょう。
お手入れのしやすさ
衛生的に使い続けるためには、日々のお手入れが欠かせません。
- ソーダストリーム: 基本的に水にしか使わないため、お手入れは比較的簡単です。ボトルをすすぎ洗いし、本体は濡れた布で拭く程度で十分です。モデルによっては、ボトルが食洗機に対応しているものもあり、さらに手間を省くことができます。
- ドリンクメイト: ジュースやお酒などにも使用するため、使用後の洗浄が重要になります。 特に、炭酸を注入するインフューザー部分は、糖分などが残らないよう、毎回丁寧な洗浄が必要です。この部分が取り外して丸洗いできる設計になっているのが幸いですが、水しか使わないソーダストリームに比べると、お手入れに少し時間がかかります。
お手入れの手間を最小限にしたい場合は、ソーダストリームが有利です。ドリンクメイトを選ぶ場合は、使用後にきちんと洗浄する習慣をつけることが大切です。
あなたにぴったりなのはどっち?目的別おすすめモデル

ここまで、ソーダストリームとドリンクメイトを様々な角度から比較してきました。それぞれのメリット・デメリットが見えてきたところで、最終的に「どんな人にどちらがおすすめなのか」をまとめます。あなたのライフスタイルや炭酸水メーカーに求めることを考えながら、自分にぴったりの一台を見つけてください。
ソーダストリームがおすすめな人
以下のような方には、ソーダストリームがおすすめです。
- とにかく手軽に炭酸水を作りたい人: 操作が非常にシンプルで、毎日気軽に炭酸水を楽しみたい方に最適です。 電動モデルを選べば、さらにボタン一つで完了します。
- 飲むのは基本的に炭酸水という人: 水以外のものに炭酸を入れる予定がないのであれば、機能がシンプルなソーダストリームで十分満足できるでしょう。
- デザイン性を重視する人: スタイリッシュなモデルやカラーバリエーションが豊富なため、キッチンのインテリアに合わせて選びたい方におすすめです。
- 強炭酸が好きな人: 市販品を超えるレベルの強い炭酸を作れるため、しっかりとした刺激を求める方に向いています。
GAIA(ガイア): シンプル機能でコスパが良く、初めての一台におすすめ。
ART(アート): 自分でレバーを引いて炭酸を注入する、レトロなデザインが人気。
*DUO(デュオ): ガラスカラフェとプラスチックボトルの両方が使え、食洗機にも対応。
ドリンクメイトがおすすめな人
一方、ドリンクメイトはこんな人におすすめです。
- ジュースやお酒など、いろいろな飲み物を炭酸にしたい人: これがドリンクメイトを選ぶ最大の理由です。 オリジナルの炭酸ドリンクでホームパーティーを盛り上げたい方や、日々の晩酌の楽しみを広げたい方にぴったりです。
- ランニングコストをできるだけ抑えたい人: 大容量のマグナムガスシリンダーに対応しているため、炭酸水をたくさん飲む方ほどコストメリットが大きくなります。
- ガスシリンダーの交換頻度を減らしたい人: 142Lのマグナムガスシリンダーなら、60Lシリンダーの倍以上の期間、交換なしで使えます。
- 炭酸の強さを細かく調整したい人: ボタンを押す時間で注入量を微調整できるため、飲み物に合わせて自分だけのベストな炭酸強度を追求したい方におすすめです。
シリーズ620: 炭酸の強さを4段階で設定でき、水以外の飲料にも対応する人気モデル。
マグナムグランド: マグナムガスシリンダーに対応しており、コストを重視する方に最適。
人気モデルの紹介
どちらのブランドにも、たくさんのモデルが存在します。ここでは特に人気の高い代表的なモデルをいくつかご紹介します。
ソーダストリーム
- TERRA (テラ): ワンタッチでボトルを着脱できる「シリンダークイックコネクト」を採用し、使いやすさが向上した人気モデルです。
- SOURCE Power (ソース パワー): ボタン一つで3段階の炭酸強度を選べる全自動モデル。 手間をかけたくない方や、毎回安定した強さの炭酸水を作りたい方に最適です。
ドリンクメイト
- シリーズ660: 6段階の炭酸濃度調節、ガス残量表示、充電機能などを備えた最上位モデルです。
- シリーズ601: 水以外の飲料にも使えるベーシックなモデルで、手頃な価格から始めたい方におすすめです。
これらの情報を参考に、あなたの炭酸ライフを最も豊かにしてくれる一台を選んでみてください。
まとめ:ソーダストリームとドリンクメイト、比較してわかったあなたに合うのはどっち?

今回は、人気の炭酸水メーカー「ソーダストリーム」と「ドリンクメイト」を徹底的に比較しました。最後に、どちらを選ぶべきか、判断のポイントを改めてまとめます。
- 手軽さとデザイン性、そして炭酸水をメインに楽しみたいなら「ソーダストリーム」がおすすめです。操作がシンプルで分かりやすく、スタイリッシュなモデルが多いため、毎日の炭酸水作りを手軽に、そしておしゃれに楽しむことができます。
- アレンジの多様性とランニングコストを重視するなら「ドリンクメイト」が最適です。 水だけでなくジュースやお酒も炭酸飲料にできるため、楽しみ方の幅が格段に広がります。 また、大容量のマグナムガスシリンダーに対応しているため、たくさん飲む人ほどコストを抑えられるのが大きな魅力です。
どちらのブランドも、ペットボトルのゴミを減らし、いつでも作りたてのフレッシュな炭酸を楽しめるという大きなメリットがあります。 今回ご紹介した比較ポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや「炭酸水メーカーで何をしたいか」を明確にして、後悔のない一台を選んでくださいね。



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