自宅で手軽に炭酸水が作れることで人気のソーダストリーム。しかし、いつものように使っていたら、突然「茶色い水」や「茶色いカス」が出てきて驚いた経験はありませんか?「これって飲んでも大丈夫なの?」「故障しちゃったのかな?」と不安になりますよね。
この記事では、ソー-ダストリームから茶色い水が出てくる原因を徹底的に分析し、誰にでもできる簡単な対処法から、日頃のお手入れ方法まで、やさしく丁寧に解説します。実は、その原因は一つだけではなく、ご家庭の環境や使い方によって様々です。この記事を読めば、あなたのソーダストリームのお悩みをスッキリ解決し、再び安心して美味しい炭酸水を楽しめるようになります。
ソーダストリームから茶色い水!考えられる5つの原因

ソーダストリームから茶色い水が出てくると、まず故障を疑ってしまいますが、原因はいくつか考えられます。慌てずに、まずは何が原因なのかを突き止めることが大切です。ここでは、主な原因を5つご紹介します。
原因1:水道管のサビ(赤水)
ソーダストリーム本体ではなく、ご家庭の水道管に発生したサビが原因である可能性があります。 これは「赤水」と呼ばれ、長年使用されている水道管の内部が錆び、そのサビが水に混じって出てくる現象です。
特に、朝一番や長時間留守にした後など、水道を使い始めるときに起こりやすいのが特徴です。 もし、ソーダストリームだけでなく、キッチンの蛇口や洗面所の水も茶色がかっている場合は、この赤水が原因である可能性が高いでしょう。水道水に含まれる塩素が、金属製の水道管を酸化させることがサビの主な原因です。
原因2:本体ノズルや内部の汚れ・カビ
ソーダストリームは基本的に水しか使用しませんが、長期間使用していると、炭酸ガスを注入するノズル部分や、普段は見えない本体内部に汚れが溜まることがあります。特に、湿気の多い場所に設置していると、水垢やホコリが原因でカビが発生してしまうことも。
実際に、長年使用したソーダストリームを分解してみると、内部に黒カビがびっしり付着していたというケースもあります。 このような内部の汚れやカビが、炭酸水を作る際に剥がれ落ち、茶色い水やカスとして出てくることがあるのです。
原因3:ガスシリンダー内部のサビや不純物
可能性は低いですが、炭酸ガスを供給するガスシリンダーの内部に問題があるケースも考えられます。ガスシリンダーは厳重に管理されていますが、長期間の使用や保管状況によっては、内部でサビが発生したり、何らかの不純物が混入したりする可能性もゼロではありません。
特に、メーカー非公認の互換シリンダーを使用している場合や、不適切な方法でガスを再充填している場合は注意が必要です。安全のためにも、必ずソーダストリーム純正のガスシリンダーを使用するようにしましょう。
原因4:専用ボトルやキャップの洗浄不足
毎日使う専用ボトルも、見落としがちな原因の一つです。洗浄が不十分だと、ボトルの底やキャップの溝に水垢やカビが発生することがあります。 特に、飲み口に直接口をつけて飲む習慣がある方は、唾液などが原因で雑菌が繁殖しやすくなります。
ボトルを洗う際に、底までしっかりブラシが届いていなかったり、キャップを分解せずに洗っていたりすると、汚れが蓄積してしまいます。この蓄積した汚れが、炭酸を作る際の水の勢いで剥がれ、茶色い浮遊物となって現れるのです。
原因5:シロップやフレーバーの付着・変質
ソーダストリームでは、水に炭酸を注入した後に、専用のシロップやフレーバーを加えて楽しむことができます。 しかし、このシロップなどを加えたボトルをそのまま再度炭酸注入に使用したり、本体にシロップが飛び散ったまま放置したりすると、トラブルの原因になります。
糖分を含むシロップは、雑菌の栄養源となりやすく、カビや変質の原因となります。 付着したシロップが乾燥・変色し、それが剥がれて茶色いカスとして混入することが考えられます。ソーダストリームで炭酸を注入できるのは水のみというルールを必ず守りましょう。
原因別!茶色い水の具体的な対処法と掃除術

茶色い水の原因に見当がついたら、次はその原因に合わせた対処を行いましょう。ここでは、原因別の具体的な対処法と、ご家庭でできるお掃除の方法を詳しく解説します。
水道水が原因か見極める方法
まず、茶色い水の原因がご家庭の水道にあるのか、ソーダストリーム本体にあるのかを切り分けることが重要です。
1. 透明なガラスのコップを用意します。
2. ソーダストリームを使わずに、キッチンの蛇口から直接水を注ぎ、色を確認します。
3. もし蛇口からの水がすでに茶色がかっている場合は、水道管の「赤水」が原因です。
4. しばらく水を出しっぱなしにして、透明になるか確認してください。 一時的なものであれば、しばらく流すことで改善されます。
5. もし長時間流しても改善しない場合や、頻繁に発生する場合は、お住まいの地域の水道局や、マンションの場合は管理会社に相談しましょう。
蛇口からの水は透明なのに、ソーダストリームで作った炭酸水だけが茶色い場合は、原因が本体やボトル、ガスシリンダーにあると考えられます。
本体ノズルの念入りな掃除手順
本体のノズル部分は汚れが溜まりやすいポイントです。定期的にお手入れをしましょう。
【用意するもの】
- やわらかい布
- 綿棒や歯ブラシ
- (必要であれば)中性洗剤
【掃除手順】
- 安全確認: 必ずガスシリンダーとボトルを本体から取り外してください。
- 外側を拭く: 水で濡らして固く絞ったやわらかい布で、本体全体のホコリや汚れを拭き取ります。
- ノズル周りを掃除: 炭酸ガスが噴射されるノズルの先端やその周辺を、湿らせた綿棒や歯ブラシで優しくこすり、汚れを落とします。 隙間に入り込んだ汚れも丁寧に取り除きましょう。
- 受け皿を洗う: ボトルを置く部分の受け皿(ドリップ・トレイ)は、取り外して水洗いできるモデルもあります。こぼれた水分を拭き、乾燥させてから元に戻しましょう。
本体を直接水に浸けたり、食器洗い機で洗ったりするのは絶対にやめてください。故障の大きな原因となります。
専用ボトルの正しい洗い方と除菌
専用ボトルを清潔に保つことは、美味しい炭酸水を作るための基本です。毎回使用後に正しく洗浄しましょう。
| 洗浄方法 | 手順 | 注意点 |
|---|---|---|
| 毎日の洗浄 | ぬるま湯と中性洗剤を使い、ボトル専用のブラシなどで内部を丁寧に洗います。特にキャップの溝やパッキン部分は念入りに洗いましょう。 | 研磨剤入りのスポンジや硬いブラシはボトルを傷つける可能性があるので避けてください。 |
| 定期的な除菌 | 月に1〜2回、クエン酸を使った洗浄が効果的です。 ぬるま湯500mlに対し、クエン酸大さじ1杯を溶かした液体をボトルに入れ、よく振ってから30分〜1時間ほど放置し、その後よくすすぎます。 | しっかりとすすぎ、クエン酸が残らないようにしてください。 |
| 乾燥 | 洗浄後は、風通しの良い場所で逆さにして、完全に内部を乾燥させます。水分が残っているとカビの原因になります。 | 直射日光や高温になる場所での乾燥は避けてください。 |
【注意!】
ほとんどのソーダストリーム専用ボトルは、食洗機や熱湯に対応していません。 高温によりボトルが変形し、炭酸注入時に破裂する危険性があります。必ずボトルの注意書きを確認し、「食洗機対応」の表示があるもの以外は手洗いしてください。
ガスシリンダーが原因か確認する方法
もし本体やボトルをきれいにしても茶色い水が改善しない場合、ガスシリンダーに問題がある可能性も考えられます。
- まず、現在使用しているガスシリンダーを一度取り外し、新しい純正のガスシリンダーに交換してみてください。
- 新しいシリンダーで炭酸水を作り、水の色が透明に戻れば、古いシリンダーに何らかの問題があったと考えられます。
- その場合は、古いシリンダーの使用を中止し、ソーダストリームのカスタマーサポートに連絡して指示を仰ぎましょう。
自己判断でシリンダーを分解したり、処分したりするのは大変危険ですので絶対にやめてください。ガスシリンダーはゴミとして捨てることはできず、メーカーへの返却が必要です。
メーカーへの問い合わせと判断基準
上記すべての対処法を試しても状況が改善されない場合は、ソーダストリーム本体の内部的な故障の可能性が考えられます。無理に自分で分解しようとせず、速やかにメーカーのカスタマーサポートに連絡しましょう。
製品のモデル名(本体のどこかに記載されています)
購入時期や購入店舗
茶色い水が出るようになった時期や頻度
これまで試した対処法
ソーダストリームの本体には2年間のメーカー保証が付いています(一部モデルは異なる場合があります)。 保証期間内であれば、無償での点検や交換対応をしてもらえる可能性があります。
ソーダストリームの茶色い水、飲んでも大丈夫?
ソーダストリームから茶色い水が出てきたとき、最も気になるのが「これを飲んでしまっても健康に害はないのか?」ということでしょう。ここでは、茶色い水の正体と、万が一飲んでしまった場合の対応について解説します。
茶色い水の正体と健康への影響
茶色い水の正体は、その原因によって異なりますが、主に以下のものが考えられます。
- 水道管が原因の場合: 主な成分は鉄サビです。鉄分は人体に必要なミネラルの一つであり、水道水に含まれる程度の量を誤って飲んでしまっても、そのほとんどは体外に排出されるため、健康への影響は低いと考えられています。 ただし、鉄の味がしたり、見た目が悪かったりするため、飲用はおすすめできません。
- 本体やボトルの汚れ・カビが原因の場合: 水垢やカビ、雑菌などが含まれている可能性があります。少量であれば大きな問題になることは少ないかもしれませんが、アレルギーの原因になったり、お腹を壊したりする可能性も否定できません。衛生的とは言えないため、飲まないようにしてください。
いずれの場合も、茶色い水が出ている状態での飲用は避けるべきです。原因を特定し、問題を解決してから使用を再開しましょう。
誤って飲んでしまった場合の対応
もし誤って茶色い水を飲んでしまった場合でも、少量であれば過度に心配する必要はありません。多くの場合、体に吸収されずに排出されます。
しかし、万が一、腹痛や吐き気、下痢などの症状が出た場合や、持病をお持ちの方、免疫力が低下している方、アレルギー体質の方などが飲んでしまい体調に不安を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。その際、どのような状況で、どのような水を飲んだのかを医師に伝えられるようにしておくと良いでしょう。
小さな子どもやペットがいる家庭での注意点
小さな子どもやペットは、大人に比べて体が小さく、わずかな不純物でも体調に影響が出やすい可能性があります。そのため、子どもやペットがいるご家庭では、特に注意が必要です。
茶色い水が出ている間は、ソーダストリームの使用を中止し、子どもやペットが誤って飲んでしまわないように、作った炭酸水はすぐに処分してください。日頃から本体やボトルを清潔に保つことを心がけ、安全な状態で使用することが大切です。また、洗濯に赤水を使用すると衣類が変色する可能性があるため、注意が必要です。
もう悩まない!茶色い水を防ぐための予防策と日々のお手入れ

一度茶色い水の問題が解決しても、日頃のお手入れを怠ると再発してしまう可能性があります。ここでは、ソーダストリームを常に清潔で安全な状態に保ち、トラブルを未然に防ぐための予防策とメンテナンス方法をご紹介します。
毎日の簡単なお手入れ習慣
美味しい炭酸水を楽しむためには、毎日のちょっとしたお手入れが欠かせません。習慣にしてしまえば、面倒に感じることもなくなります。
- 使用後のボトル洗浄: 専用ボトルは使ったらすぐに洗いましょう。 水で数回すすぐだけでも、汚れの付着を大きく減らせます。時間があるときに中性洗剤とボトルブラシで丁寧に洗い、しっかりと自然乾燥させます。
- 本体の水滴を拭き取る: 炭酸ガスを注入する際に、本体ノズル周りや受け皿に水滴が飛び散ることがあります。 使用後は乾いた布でサッと拭き取る習慣をつけましょう。これにより、水垢の付着やカビの発生を防ぎます。
- ホコリを避ける: ソーダストリームを使わないときは、ホコリがかぶらないように布をかけておくのも良い方法です。特にキッチンスペースは油煙なども飛散しやすいため、汚れ防止に繋がります。
定期的なスペシャルケアの方法
毎日のケアに加えて、月に1〜2回程度のスペシャルケアを行うことで、より清潔な状態を維持できます。
- 本体ノズルの念入り掃除: 綿棒や使い古しの歯ブラシを使って、ガス噴射口の細かい部分を掃除します。汚れが固まっている場合は、少し湿らせた布で拭くと取れやすくなります。
- ボトルのクエン酸洗浄: 前述したように、クエン酸を使ってボトル内部の水垢をきれいにしましょう。 これにより、見た目がきれいになるだけでなく、ニオイの発生も抑えられます。
- キャップの分解洗浄: ボトルのキャップも、可能であればパッキンなどを取り外して洗浄します。細かい隙間に汚れが溜まりやすいので、定期的にチェックしましょう。
ガスシリンダーの正しい保管場所と注意点
ガスシリンダーは高圧ガス製品のため、取り扱いには注意が必要です。
高温と直射日光を避ける: ガスシリンダーは必ず40℃以下の涼しく乾燥した場所に保管してください。 直射日光が当たる場所や、暖房器具の近く、夏場の車内などに放置するのは非常に危険です。
立てて保管する: ガスシリンダーは横にせず、必ず立てた状態で保管しましょう。
*予備のシリンダー: 予備のガスシリンダーを用意しておくと、ガスが切れた際に慌てずに済みます。
長期間使わないときの保管方法
冬の間など、ソーダストリームを長期間使わない場合も、正しい方法で保管することが大切です。
- 本体とボトルをきれいに洗浄し、完全に乾燥させます。
- ガスシリンダーは本体から取り外します。
- 本体、ボトル、ガスシリンダーをそれぞれホコリがかからないように箱や袋に入れ、前述した適切な保管場所に置いておきます。
長期間放置すると、内部に湿気がこもりカビの原因となることがあるため、使用を再開する前には、必ず各部の状態を確認し、一度洗浄してから使うようにしましょう。
まとめ:ソーダストリームの茶色い水は原因特定が重要!正しく手入れして美味しい炭酸水を

今回は、ソーダストリームから茶色い水が出てくる原因と、その対処法について詳しく解説しました。
多くの場合、茶色い水の原因は、ご家庭の水道管のサビ(赤水)か、ソーダストリーム本体やボトルの洗浄不足による汚れやカビです。まずは慌てずに、蛇口から出る水の色を確認して原因を切り分け、本体やボトルのお手入れを試してみてください。それでも改善しない場合は、ガスシリンダーの問題や本体の故障も考えられますので、メーカーのサポートセンターへ相談しましょう。
茶色い水の問題は、日頃の簡単なお手入れで十分に予防できます。この記事で紹介したメンテナンス方法を参考にして、ソーダストリームを常に清潔な状態に保ち、これからも安全で美味しい炭酸水ライフを楽しんでください。



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