自宅で手軽にできたての炭酸水が楽しめるソーダストリームは、日々の暮らしを豊かにしてくれる便利なアイテムです。ペットボトルのゴミを減らせる環境への配慮や、重い飲み物を買い出しに行く手間が省けることなど、多くのメリットがあります。しかし、長く愛用していると「この本体、いつまで使えるのだろう?」と寿命が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ソーダストリーム本体の寿命について、メーカー保証期間から実際の使用者の声まで詳しく解説します。また、寿命が近づいているサインや、大切なソーダストリームを一日でも長く使い続けるためのメンテナンス方法、故障かな?と思ったときの対処法まで、わかりやすくご紹介します。買い替えを検討している方のために、おすすめのタイミングやモデル選びのポイントにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ソーダストリーム本体の寿命はどのくらい?

ソーダストリームを愛用していると、気になるのが「本体は一体何年くらい使えるのか」という点ですよね。具体的な寿命は、使い方や機種によっても変わってきますが、ここではメーカーが定める保証期間と、実際に使っている方々の声から、寿命の目安を探っていきましょう。
メーカーが定める保証期間
ソーダストリームの本体には、メーカーによる保証期間が設けられています。 スターターキットで購入した場合、通常2年間の製品保証がついています。 この期間内に、取扱説明書に沿った正しい使い方をしていたにもかかわらず製造上の欠陥などで故障した場合は、無償での修理または交換対応をしてもらえます。
さらに、2022年2月以降に発売された一部のモデル(TERRA、ART、DUOなど)では、公式サイトで会員登録を行うと、保証期間をさらに2年間延長し、合計4年間にすることができます。 これから購入を検討している方は、こうした保証延長サービスも活用すると、より長く安心して使用できるでしょう。ただし、保証期間内であっても、誤った使用方法による故障や、自分で分解・修理を試みた場合などは保証の対象外となるため注意が必要です。
実際の使用者の口コミから見る寿命
メーカー保証は2年〜4年ですが、実際にはもっと長く愛用しているユーザーも少なくありません。SNSやブログなどの口コミを見ると、「5年以上問題なく使えている」「初代モデルを8年以上も毎日使っているけれど、まだ現役」といった声も見られます。
もちろん、中には2年ほどで故障してしまったというケースもあるようです。 このように、実際の寿命には個人差があるのが実情です。
寿命に影響を与える要因
ソーダストリーム本体の寿命は、いくつかの要因によって左右されます。
- 使用頻度: 毎日何度も使う家庭と、週に数回使う家庭とでは、本体にかかる負荷が異なります。当然、使用頻度が高いほど部品の摩耗も早まる傾向にあります。
- 機種(手動か電動か): ボタン一つで自動で炭酸を注入してくれる電動タイプと、自分でボタンを押して好みの強さに調整する手動タイプがあります。構造がシンプルな手動タイプのほうが、比較的故障しにくいという見方もあります。
- メンテナンスの状況: 定期的に本体の掃除をしているか、正しい使い方を守っているかなど、日頃のお手入れも寿命に大きく影響します。
これらの要因を理解し、少しでも長く使えるように工夫することが大切です。
ソーダストリーム本体の寿命が近いサイン

毎日使っているソーダストリームも、長く使っていると少しずつ変化が現れることがあります。ここでは、本体の寿命や故障が近づいている可能性を示すサインをいくつかご紹介します。 このような症状に気づいたら、早めの対処や買い替えの検討をおすすめします。
炭酸が弱くなった・作れなくなった
いつものように操作しているのに、できあがった炭酸水が以前より弱い、または全く炭酸が入らないと感じる場合は、注意が必要です。 もちろん、最初に疑うべきはガスシリンダーの残量不足です。 ガスシリンダーを交換しても炭酸の弱さが改善されない場合、本体内部の部品が劣化・摩耗している可能性があります。ガスをボトルに送り込むノズル部分や、内部のパッキンなどが劣化すると、ガスがうまく注入されなくなったり、漏れたりすることが原因として考えられます。
本体から水が漏れる
炭酸水を作成する際に、ボトルの接続部分や本体の下から水が漏れてくるのも、劣化のサインの一つです。 これは、ボトルと本体を密着させるためのゴムパッキンが経年劣化で硬くなったり、ひび割れたりして、密閉性が失われていることが原因と考えられます。パッキンの劣化を放置すると、水漏れだけでなくガス漏れの原因にもなり、効率的に炭酸水を作れなくなる可能性があります。
ボタンやレバーの反応が悪い
炭酸を注入するためのボタンやレバーがスムーズに押せなくなったり、押しても反応が鈍くなったりすることがあります。 手動モデルの場合、ボタンの接続部分が物理的に破損してしまうケースもあります。 また、電動モデルの場合では、内部の電気系統に問題が発生している可能性も考えられます。操作部分の不具合は、使い勝手が悪くなるだけでなく、思わぬ事故につながる可能性もあるため、注意が必要です。
異音がする
炭酸注入時に、以前はしなかった「シュー」というガスが漏れるような音や、ガタガタといった異音がする場合も、内部で何らかのトラブルが起きているサインです。 本体内部の部品が緩んだり、破損したりしている可能性が考えられます。特にガス漏れを疑わせるような音がする場合は、安全のためにもすぐに使用を中止し、原因を確認するようにしましょう。
ソーダストリームを長持ちさせる使い方とメンテナンス
お気に入りのソーダストリームをできるだけ長く、快適に使い続けるためには、日々のちょっとした心がけが大切です。ここでは、本体の寿命を延ばすための基本的な使い方と、簡単なメンテナンス方法をご紹介します。
基本的な使い方を守る
- 水以外は使用しない: ソーダストリームは、水に炭酸を注入するための機器です。ジュースやお酒などに直接炭酸を注入すると、糖分などが内部で固まり、故障の原因となります。
- 規定の水の量を守る: 専用ボトルには水位線が記されています。これより多く水を入れると、炭酸注入時に水が吹きこぼれ、本体内部に水が入り込んで故障する原因になります。
- 冷たい水を使う: 炭酸ガスは、水温が低いほど溶けやすい性質があります。 よく冷やした水を使うことで、効率的に炭酸を注入でき、本体への負荷を減らすことにも繋がります。
定期的な掃除とメンテナンス
ソーダストリームのお手入れは基本的に簡単です。 定期的に行うことで、清潔な状態を保ち、長く快適に使うことができます。
本体の外側は、濡らして固く絞った布で拭くだけで十分です。特に、水をセットする部分は汚れがたまりやすいので、念入りに拭きましょう。炭酸を注入するノズル部分は、汚れが気になったら湿らせた柔らかいブラシなどで優しく掃除してください。洗剤を使う場合は、中性洗剤を使用し、研磨剤入りのものは本体を傷つける可能性があるので避けましょう。
純正品のガスシリンダーとボトルを使用する
ソーダストリームを安全に、そして長く使うためには、必ず純正のガスシリンダーと専用ボトルを使用してください。非純正品は、サイズや規格が微妙に異なり、ガス漏れや本体の破損、思わぬ事故につながる危険性があります。
また、専用ボトルにも使用期限があります。ボトルには製造年月が記載されており、安全に使用できる期間は約4年です。 古くなったボトルは、炭酸ガスの圧力に耐えきれず変形や破損の恐れがあるため、期限を守って新しいものに交換しましょう。
保管場所に注意する
ソーダストリームは電化製品(電動モデルの場合)でもあるため、保管場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や、高温多湿になる場所、火気の近くは避けてください。本体のプラスチック部分が変形・劣化したり、内部の機械に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。安定した平らな場所に設置し、ほこりがかぶらないようにすることも大切です。
故障かな?と思ったら試すことと対処法

「炭酸が作れない」「なんだか調子が悪い」と感じたとき、すぐに故障だと決めつけてしまうのは早いかもしれません。簡単なセルフチェックで解決することもあります。ここでは、故障を疑ったときに試すべきことと、その後の対処法について解説します。
ガスシリンダーの残量を確認・交換する
炭酸が弱くなったり、作れなくなったりした場合に、最も多い原因はガスシリンダーのガス切れです。 まずはガスシリンダーを一度本体から取り外し、振ってみて重さを確認したり、新しいシリンダーに交換したりしてみましょう。 これで問題が解決すれば、本体の故障ではありません。ガスシリンダーの交換時期は使用頻度によりますが、毎日1L飲む方なら1〜2ヶ月程度が目安です。
ボトルの取り付け方を見直す
専用ボトルが正しく取り付けられていないと、ガスがうまく注入されず、水漏れやガス漏れの原因になることがあります。 「スナップロック」機能があるモデルならカチッと音がするまでしっかりと差し込む、ねじ込み式のモデルならきちんと回して固定するなど、取扱説明書を確認しながら、正しく装着できているか見直してみてください。
カスタマーサポートに問い合わせる
セルフチェックを試しても症状が改善しない場合は、ソーダストリームのカスタマーサポートセンターに連絡しましょう。 問い合わせる際は、保証書を手元に用意し、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 製品名・モデル名
- 購入日、購入店舗
- 具体的な症状(いつから、どのような状態か)
保証期間内であれば、無償で修理や交換の対応をしてもらえる可能性があります。
修理と買い替えの判断基準
ソーダストリームは、基本的に修理対応は行っておらず、本体交換での対応となります。
- 保証期間内の場合: 無償で本体を交換してもらえます。
- 保証期間外の場合: 有償での交換となりますが、公式サイトの購入者であれば、新しいモデルを割引価格で購入できるサービスが案内されることがあります。
使用年数が長く、保証期間も過ぎている場合は、有償で交換するよりも、新しい機能が搭載された最新モデルへ買い替える方が、満足度が高いかもしれません。修理(交換)費用と、新しいモデルの価格を比較検討して判断しましょう。
ソーダストリームの買い替えについて
長年愛用したソーダストリームに寿命のサインが見え始めたら、新しいモデルへの買い替えを検討する良い機会かもしれません。ここでは、買い替えのおすすめタイミングや最新モデルの特徴、そして古い本体の処分方法について解説します。
買い替えのおすすめタイミング
ソーダストリームの買い替えを検討する主なタイミングは以下の通りです。
- 保証期間が過ぎて故障した場合: 保証期間外の故障は、有償での本体交換となります。 交換費用と新品の価格を比較し、新しいモデルを購入した方がお得な場合があります。
- 寿命のサインが見られたとき: 炭酸が弱くなる、水漏れがするなど、明らかな劣化が見られるようになったら、快適かつ安全に使うために買い替えを検討するのがおすすめです。
- より便利な機能が欲しくなったとき: ソーダストリームは日々進化しており、新しいモデルには魅力的な機能が搭載されています。 例えば、ボトルの着脱が簡単な「スナップロック式」や、ボタン一つで好みの強さの炭酸が作れる「電動モデル」など、現在の使い方に不便を感じているなら、買い替えで利便性が大きく向上する可能性があります。
最新モデルの特徴と比較
ソーダストリームには、さまざまな特徴を持つモデルがあります。ライフスタイルに合った一台を見つけるために、代表的なモデルを比較してみましょう。
| モデル名 | 特徴 | 電源 | ボトル着脱 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| TERRA (テラ) | スタンダードな手動モデル。操作がシンプルで初めての方にも使いやすい。 | 不要 | スナップロック | 手軽に始めたい方、設置場所を選びたくない方 |
| ART (アート) | レバー式で炭酸注入の操作感を楽しめるデザイン性の高いモデル。 | 不要 | スナップロック | デザインにこだわりたい方、炭酸の強さを直感的に調整したい方 |
| E-TERRA (E-テラ) | ボタンを押すだけで自動で炭酸を注入してくれる電動モデル。 | 必要 | スナップロック | いつでも安定した強さの炭酸水を手軽に作りたい方 |
| DUO (デュオ) | ガラスカラフェとプラスチックボトルの両方が使える上位モデル。食洗機対応。 | 不要 | ねじ込み式 | 自宅用と持ち運び用で使い分けたい方、衛生面を重視する方 |
※上記は代表的なモデルです。機能やデザインは変更される場合があります。
古い本体の処分方法
不要になったソーダストリーム本体は、自治体のルールに従って処分する必要があります。多くの自治体では「不燃ごみ」や「金属ごみ」に分類されますが、サイズによっては「粗大ごみ」となる場合もあります。 処分する前にお住まいの自治体のホームページで確認するか、担当窓口に問い合わせて正しい方法で処分しましょう。
なお、使用済みのガスシリンダーは、ごみとして捨てることは法律で禁じられています。 必ず購入店に持ち込むか、ソーダストリーム社に返却してください。
ソーダストリーム本体の寿命を理解して長く愛用しよう

この記事では、ソーダストリーム本体の寿命について、保証期間や買い替えのサイン、長持ちさせるためのコツなどを詳しく解説しました。
ソーダストリーム本体の寿命は、メーカー保証として2年〜4年が一つの目安ですが、実際には使い方やメンテナンス次第でそれ以上に長く愛用できることがわかります。 「炭酸が弱くなる」「水漏れがする」といった寿命のサインを見逃さず、日頃から正しい使い方と簡単な掃除を心がけることが、お気に入りの一台と長く付き合う秘訣です。
もし故障してしまっても、保証期間内であれば交換対応が受けられますし、期間外でも買い替えのサポートが用意されている場合があります。 本記事で紹介した情報を参考に、ご自身のソーダストリームの状態を確認し、これからも快適な炭酸水ライフを楽しんでください。


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