ソーダストリームの変な音は故障？原因と対処法を音の種類別に徹底解説

自宅で手軽にできたての炭酸水が楽しめるソーダストリーム。しかし、いつもと違う「変な音」がすると、「もしかして故障？」と不安になりますよね。ソーダストリームは炭酸ガスを使用するため、異音がすると安全性も気になるところです。

この記事では、ソーダストリームから変な音がする原因と、ご自身でできる対処法を音の種類別に詳しく解説します。多くの場合、異音は故障ではなく、ガスシリンダーの取り付け方やボトルの装着方法など、少しの工夫で解決できます。この記事を読めば、異音の原因を特定し、落ち着いて対処できるようになります。安心してソーダストリームを使い続けるために、ぜひ最後までご覧ください。

ソーダストリームから変な音が！これって故障？

ソーダストリームを愛用していると、時々「あれ？いつもと違う音がする」と感じることがあるかもしれません。毎日使っているものだからこそ、少しの変化にも敏感になりますよね。その「変な音」が故障のサインなのか、それとも心配いらないものなのか、まずは落ち着いて確認することが大切です。

まずは正常な音か確認しよう

ソーダストリームは、炭酸水を生成する過程でいくつかの音が発生します。これらの音が正常な動作音なのか、異常な音なのかを知っておくことが、不安を解消する第一歩です。

これらの音は、お使いのソーダストリームが正常に機能している証拠です。特に、初めて使用する場合や、モデルを変更した場合には、以前の機種と音が違うことに戸惑うかもしれませんが、まずは取扱説明書などで正常な動作音を確認してみましょう。

変な音がする時に確認すべき初期チェックポイント

いつもと違う音が聞こえたら、慌てずに以下のポイントを確認してみてください。簡単な見落としが原因であることも少なくありません。

これらの基本的な項目を確認するだけで、異音が解消されるケースは非常に多いです。特にガスシリンダーの緩みは、ガス漏れのような「シュー」という音の原因になりがちなので、最初にチェックすることをおすすめします。

どんな音がするかで原因がわかる？異音の種類

ソーダストリームから発生する「変な音」は、いくつかの種類に分類できます。そして、その音の種類によって、考えられる原因や対処法が異なります。

• 継続的な「シュー」という音: ガス漏れの可能性があります。
• 大きすぎる「プシュー」音や爆発音: ガスの過剰注入や、内部部品の問題が考えられます。
• 「ブー」「ブザー音」が鳴りやまない: 電動モデルのセンサーやボタンの不具合が疑われます。
• 「カタカタ」「カラカラ」という音: 内部で部品が外れていたり、緩んでいたりする可能性があります。
• 金属がこすれるような「キー」という音: 部品の摩耗や潤滑不足が考えられます。

次の章からは、これらの具体的な音の種類ごとに、より詳しい原因とご自身でできる対処法を掘り下げていきます。ご自身のソーダストリームから聞こえる音と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

【音の種類別】ソーダストリームの変な音の原因と対処法

ソーダストリームから聞こえる「変な音」は、私たちにマシンの状態を教えてくれるサインでもあります。ここでは、代表的な異音の種類別に、その原因と具体的な対処法を詳しく見ていきましょう。

「シュー」「プシュー」という音が長い・止まらない

炭酸注入時の「プシュー」という音は正常ですが、ボタンから手を離しても鳴りやまなかったり、いつもより音が長く続いたりする場合は注意が必要です。

主な原因は、ガスシリンダーの接続不良や内部パッキンの問題です。 ガスシリンダーの取り付けが緩んでいると、隙間からガスが漏れ続けてしまい、「シュー」という音が止まらなくなることがあります。まずは、一度ガスシリンダーを取り外し、再度しっかりとねじ込んでみてください。

それでも音が止まらない場合、ガスシリンダーを装着する部分にある黒いゴムパッキンが劣化・損傷している可能性があります。 長年使用していると、このパッキンが硬くなったり、ずれたりして気密性が保てなくなることがあります。パッキンの状態を確認し、もし異常があれば、ソーダストリームのコールセンターに問い合わせてみましょう。

ガスが止まらない場合は、無理に分解せず、ガスが自然に抜けきるのを待つことが重要です。

「ブー」「ブザー音」が鳴る

手動モデルの場合、炭酸注入が終わると「ブー」という音が鳴りますが、これは正常な合図です。 しかし、電動モデルでエラーを示すようなブザー音が鳴ったり、音が鳴りやまなかったりする場合は、何らかの不具合が考えられます。

考えられる原因としては、センサーの誤作動や、ボタンの一時的な不具合が挙げられます。一度電源プラグを抜き、少し時間を置いてから再度差し込むことでリセットされ、症状が改善することがあります。また、ボトルが正しくセットされていないと、センサーが正常に反応せず、エラー音が出続けることもありますので、ボトルの装着状態も再確認してください。

もし、これらの対処法を試してもブザー音が鳴りやまない場合は、内部の電子系統に問題がある可能性があります。その際は、自分で修理しようとせず、速やかにメーカーのサポートセンターに連絡しましょう。

「カタカタ」「カラカラ」という音がする

炭酸注入時や本体を動かした時に「カタカタ」「カラカラ」と内部から音がする場合、部品の緩みや外れが考えられます。ソーダストリームは比較的シンプルな構造ですが、長年の使用で内部のネジが緩んだり、プラスチック部品が破損して内部で転がっている可能性があります。

ご自身で分解して確認することも可能ですが、分解するとメーカー保証の対象外となる場合があるため注意が必要です。 保証期間内であれば、まずはメーカーに相談することをおすすめします。保証期間が過ぎている場合でも、安全に使用するためには、一度メーカーに状態を伝えて指示を仰ぐのが賢明です。

異音がしていても炭酸水が作れるからといって使い続けると、他の部品の破損につながる恐れもあります。特に、ガスシリンダー周辺の部品に問題があると危険ですので、早めの対処を心がけましょう。

今までしなかった「キー」という金属音

ボタンを押した時や、ボトルを着脱する際に「キー」といった金属が擦れるような音がする場合、部品の摩耗や潤滑不足が考えられます。特に、スナップロック機構や炭酸注入ボタンの周辺は、頻繁に動かす部分なので摩耗しやすい箇所です。

長期間の使用による経年劣化が主な原因ですが、内部にホコリや糖分（シロップなど）が入り込んで固着し、動きがスムーズでなくなっている可能性も考えられます。まずは、本体の外側やノズル周りを、湿らせた柔らかい布で優しく拭き掃除してみてください。

それでも改善しない場合は、内部の機械的な問題が考えられます。潤滑油などを自分で注入するのは、かえって故障を悪化させる原因にもなりかねません。このような専門的な対応が必要な場合は、無理をせずメーカーのサポートに相談しましょう。

ガス漏れの危険性？特に注意すべき音と症状

ソーダストリームから聞こえる異音の中でも、特に注意したいのが「ガス漏れ」を示唆する音です。二酸化炭素自体に毒性はありませんが、高濃度のガスを吸い込むと気分が悪くなることもあります。 安全に利用するために、ガス漏れのサインを見逃さないようにしましょう。

継続的な「シュー」という音はガス漏れのサインかも

最も分かりやすいガス漏れのサインは、ボタンを押していないにもかかわらず、本体から「シュー」という音が継続して聞こえることです。 この音は、ガスシリンダーと本体の接続部分や、内部のチューブなどからガスが漏れ出していることを示しています。

新しいガスシリンダーに交換した直後にこの音が聞こえる場合は、シリンダーの取り付けが緩いか、斜めになっている可能性が高いです。 一度シリンダーを取り外し、まっすぐに、そしてしっかりと装着し直してみてください。それでも音が止まらない場合は、本体側のパッキンが劣化しているか、ガスシリンダー自体に初期不良がある可能性も考えられます。

ガスの臭いがする場合の対処法

ソーダストリームで使用する二酸化炭素（炭酸ガス）は、本来無味無臭です。しかし、ガスシリンダーには安全上の理由から、微量の臭いが付けられている場合があります。もし、本体周辺で普段感じないような化学的な臭いがした場合は、ガス漏れの可能性を考え、すぐに対処が必要です。

まず第一に、部屋の窓を開けて十分に換気を行ってください。 二酸化炭素は空気より重いため、床の方に溜まりやすい性質があります。 小さなお子様やペットがいるご家庭では、特に注意が必要です。

換気を行いながら、ガスシリンダーを本体から取り外します。この時、ガス漏れによってシリンダーが非常に冷たくなっていることがあるため、タオルや手袋を使って触るようにしてください。 取り外してもシリンダーから音がし続ける場合は、シリンダーをベランダなど屋外の安全な場所に移動させ、ガスが完全に出なくなるまで放置します。その後、購入店やメーカーに連絡して対応を相談してください。

安全のために！ガスシリンダーの取り扱い注意点

ガス漏れなどのトラブルを防ぎ、安全にソーダストリームを使い続けるためには、日頃からガスシリンダーを正しく取り扱うことが非常に重要です。

• 保管場所: ガスシリンダーは高温になる場所や直射日光を避けて保管してください。特に夏場の車内放置は絶対にやめましょう。
• 取り付け・交換: 取り付けや交換は、必ず平らで安定した場所で行い、ボトルを本体から外した状態で行ってください。
• 改造しない: ガスシリンダーに穴を開けたり、改造したりすることは大変危険ですので絶対に行わないでください。
• 純正品の使用: ソーダストリームのソーダメーカーには、必ず純正のガスシリンダーを使用してください。互換性のない製品の使用は、故障や事故の原因となります。

これらの注意点を守ることで、ガス漏れのリスクを大幅に減らすことができます。少しの手間を惜しまず、安全な利用を心がけましょう。

自分でできる！ソーダストリームのメンテナンスと正しい使い方

ソーダストリームの異音の多くは、日頃のちょっとした心がけや、定期的なメンテナンスで防ぐことができます。ここでは、異音を未然に防ぎ、長く快適に使い続けるための基本的な使い方とメンテナンス方法をご紹介します。

異音を防ぐための基本的な使い方

毎日何気なく使っている操作も、一度見直してみることでトラブルの予防につながります。

• 水の量を守る: 専用ボトルの水位線は必ず守りましょう。 水が多すぎると炭酸注入時に吹きこぼれ、内部に水が浸入して故障や異音の原因になります。特に、ガスシリンダー交換直後はガスの圧力が強いため、水位線より1cmほど少なくすると吹きこぼれにくくなります。
• 冷たい水を使う: 炭酸ガスは冷たい水によく溶けます。常温の水よりも、冷蔵庫でしっかり冷やした水（5℃程度が理想）を使うことで、ガスが効率的に注入され、機械への負担も減らすことができます。
• ボタンの押し方: 手動モデルの場合、ボタンは「短く、強く」を意識して押すのがコツです。 1秒程度のプッシュを数回繰り返すことで、好みの強さの炭酸水を作ります。長く押し続けると、ガスが過剰に注入され、異音や水漏れの原因になることがあります。
• 水以外は炭酸注入しない: ソーダストリームは「水」に炭酸を注入するための機械です。ジュースやシロップを入れた後に炭酸を注入すると、糖分がノズルや内部で固まり、故障や異音の大きな原因となります。

これらの基本的な使い方を徹底するだけで、多くの異音トラブルは回避できます。

定期的な掃除とメンテナンスの方法

ソーダストリームを清潔に保つことも、異音の防止には欠かせません。

• 本体の拭き掃除: 本体は、水で濡らして固く絞った柔らかい布で定期的に拭きましょう。 特に、炭酸ガスが噴出するノズル周りは、水滴が飛び散りやすいので念入りに拭き取ってください。 洗剤を使用する場合は、中性洗剤を使い、洗剤が残らないようにしっかりと拭き取ります。
• 専用ボトルの洗浄: 専用ボトルは使用後に毎回洗浄しましょう。食洗機対応のボトルと非対応のボトルがあるので、お持ちのボトルの表示を確認してください。 非対応のボトルを高温で洗うと変形の原因となり、正しく装着できず異音につながることがあります。
• 内部のチェック: 分解は推奨されませんが、ガスシリンダーを交換する際には、シリンダー装着部を覗き込み、ホコリや汚れがないか確認する習慣をつけると良いでしょう。 もし汚れがあれば、乾いた布で優しく拭き取ります。

ガスシリンダーの正しい取り付け・交換手順

異音の原因として最も多いのが、ガスシリンダーの取り付け不良です。 正しい手順を再確認しておきましょう。

1. 準備: まず、ソーダメーカー本体から専用ボトルを外します。
2. 背面カバーを外す: 本体の背面カバーを外します。機種によって外し方が異なりますが、多くはカバーの穴に指をかけて手前に引くタイプです。
3. 古いシリンダーを外す: 空になったガスシリンダーを取り外します。ねじ込み式（ブルーシリンダー）の場合は左に回して緩め、クイックコネクト式（ピンクシリンダー）の場合はハンドルを上げて引き抜きます。
4. 新しいシリンダーを取り付ける: 新しいガスシリンダーの保護フィルムとキャップを外し、本体に取り付けます。ねじ込み式は右に回してしっかりと固定し、クイックコネクト式はホルダーに差し込み、ハンドルを下げてロックします。
5. 背面カバーを取り付ける: 最後に背面カバーを元に戻して完了です。

ポイントは、シリンダーを「まっすぐ」「しっかりと」取り付けることです。 斜めになったり緩かったりすると、ガス漏れによる「シュー」という異音の原因になります。

それでも解決しない場合や故障が疑われる時

これまでの対処法を試しても異音が解消されない、または明らかに何かが破損しているような場合は、無理に自分で直そうとせず、専門家の助けを借りるのが最善です。ここでは、メーカーへの問い合わせ方法や、修理・交換の流れについて説明します。

メーカーのサポートに問い合わせる方法

ソーダストリームには、専門のカスタマーサポートが用意されています。電話またはウェブサイトの問い合わせフォームから連絡することができます。

問い合わせる際には、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。

• ソーダメーカーのモデル名
• 購入時期や購入店の情報
• 製品のシリアルナンバー（本体のどこかに記載されています）
• 具体的な症状（いつから、どんな音が、どのような状況で発生するのか）

保証期間内であれば、保証書も用意しておきましょう。 具体的に症状を伝えることで、オペレーターも的確なアドバイスをしやすくなります。

修理や交換の手順と費用

メーカーに問い合わせた結果、修理や交換が必要だと判断された場合の手順は以下のようになります。

• 保証期間内の場合: 通常、購入から2年間の製品保証がついています。 公式サイトでユーザー登録をすると、保証期間が延長されるサービスもあります。 保証期間内であれば、原則として無償で修理または新品への交換対応となります。
• 保証期間外の場合: 保証が切れている場合、修理は有償となります。ソーダストリームでは、部品ごとの修理というよりは、本体の有償交換という形で対応されることが多いようです。 費用はモデルや故障の状態によって異なりますので、サポートセンターに確認が必要です。

自分で分解してしまうと、保証期間内であっても保証の対象外となる可能性が高いので注意してください。 まずはメーカーに相談することが重要です。

買い替えも検討？最新モデルの情報

長年使用したソーダストリームで、保証期間も過ぎている場合、修理費用によっては新しいモデルに買い替える方がお得なケースもあります。

最近のソーダストリームは、機能性やデザイン性が大きく向上しています。

• 静音性の向上: 新しいモデルは、炭酸注入時の音が静かになっているものが多いです。
• ワンタッチ操作: ボタン一つで自動で炭酸を注入してくれる電動モデルも人気です。
• デザインの多様化: キッチンのインテリアに合わせて選べる、おしゃれなデザインのモデルが増えています。
• ガスシリンダーの互換性: 新しいモデルでは、取り付けが簡単なピンク色の「クイックコネクトシリンダー」に対応しているものが主流です。

お使いのモデルの修理費用と、新しいモデルの価格や機能を比較検討し、買い替えを選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。公式サイトや家電量販店で最新の情報をチェックしてみてください。

まとめ：ソーダストリームの変な音に慌てず、正しく対処しよう

この記事では、ソーダストリームから「変な音」がする原因と、その対処法について詳しく解説してきました。最後に、大切なポイントを振り返ります。

• まずは正常な音か確認: 「プシュー」や「ブー」という音は正常な動作音の場合があります。慌てずに、まずはどんな音がしているか冷静に確認しましょう。
• 初期チェックポイント: 異音の多くは、「ガスシリンダーの緩み」「ボトルの装着不良」「水の入れすぎ」といった基本的な使い方が原因です。まずはこれらを見直してみてください。
• 音の種類で原因を推測: 「シュー」という音が続く場合はガス漏れ、「カタカタ」は部品の緩みなど、音の種類によって原因はある程度特定できます。
• ガス漏れには特に注意: ガス漏れが疑われる場合は、すぐに換気を行い、安全を確保してから対処しましょう。
• 日頃のメンテナンスが重要: 正しい使い方と定期的な掃除を心がけることで、多くのトラブルは未然に防げます。
• 困ったらメーカーに相談: 自分で解決できない場合や故障が明らかな場合は、無理に分解せず、速やかにソーダストリームのコールセンターに連絡してください。

ソーダストリームからいつもと違う音がすると驚いてしまいますが、その多くは簡単な対処で解決できます。この記事を参考に、ご自身のソーダストリームの状態を確認し、適切な対応をとってください。正しくメンテナンスを行い、これからも快適な炭酸水ライフを楽しみましょう。